• テキストサイズ

貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第13章 独りよがり




「そんなに強く握ったら怪我をするぞ。」


(え?)


無自覚に握りしめていた私の手を、光秀さんが掴んで引き寄せる。

手の甲にキスをされ、私は慌てて飛びのいた。

「な、何するんですか…!?」

「気持ちを落ち着かせてやろうと思ってな」

「逆効果です…!」

「それは失礼。怒った顔も可愛いぞ」

「からかうのはいい加減にしてください!」

むっとして眉をつり上げるけれど、光秀さんは気にする様子もなく笑っている。

「では、俺達も行くか。今日は一日、城にいる予定だ。」

何事もなかったように笑いながら、歩き出す光秀さん。
何を考えているのかわからない光秀さんに警戒心を二割増しにし、距離をおいて私はあとをついて行った。

………
/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp