• テキストサイズ

貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第11章 恋情




(箱?)

行燈に灯りを灯すと手元の小箱を確かめる。
漆塗りに朱色の花の紋様があしらわれた可愛いらしい小箱。
蓋に手をかけるものの、開けて良いものか躊躇う。

(うーん……。やっぱり勝手に開けちゃダメだよね。家康さんが忘れていったのかもしれないし……)


小箱を文机に置くと、家康さんの羽織りを綺麗に畳む。

(よし!家康さんのところへ行こう!)

畳んだ羽織りと小箱を持つと、私はまるで出陣さながらに気合いを入れて部屋を出た。


/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp