• テキストサイズ

貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第8章 不穏な動き



「人質という立場を一番、理解できるのは貴様だ。」

これ以上、信長に逆らっても意味のないことは家康もわかっていた。もちろん信長が利害しか考えていないことも。

(人質……という立場か)

苦々しい過去がよみがえり、腹の底でどす黒い感情が渦巻くのを押さえながら、家康は信長の命令を受け入れた。

「……承知しました。」

「なかなかのじゃじゃ馬だが、俺が内通者を見つけるまでの辛抱だ。それまで、上手いこと乗りこなせ」

ただ一人、面白そうに笑う光秀を、家康は恨めしそうに睨んだ。


ーーーーーーーーーーーー




/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp