第2章 マリーゴールド
それから数か月が経ち、特に何も気にしていなかった。
その間に彼氏が出来たりしたけど、
あまりうまくいっていなかった。
強引な彼にあまり意見を言えない私は従うだけで、
毎日恐怖と戦っていた。
どうしたらこの人と別れられるんだろう。
悩んでばかりだった。
彼「お前が主導権握ってると思ってんのかよ?ちげーから。俺が握ってんだよ。」
主導権を握った覚えは全くなかった。
完全に私を舐めている態度。
あれやれ、これやれ、の指示ばかり。
私はきっと彼にとって奴隷。家政婦。
人として扱ってもらったことがなかった。
悲しかった。辛かった。
あまり人に相談のできるタイプではない私は一人で抱えていた。
自分の身近な人に相談すると、
余計心配をかけてしまうと思って、
身近な人には相談できなかった。
「はぁー…。」
今日も彼からのLINEで私は傷ついていた。
傷つきすぎて、実家にこの土日帰ってきていた。
秦野の夜は星が本当に綺麗で、
ずっと見てられる。
そんな時携帯が鳴った。