第1章 アガパンサス
新開『絶対に仲良くなれるやつがいるんだ。』
『えー誰?』
新開『俺らと同い年で、も仲良くなれるイメージ出来る!』
隼人とは昔から仲良い近所の友達。
中学までは一緒で、
高校からは別。
社会人になった今でも隼人とは
定期的に連絡を取り合う仲だ。
今日の電話は少し長い。
新開『そういうわけだから、今度みんなで飯でも行こう!あ、そろそろ練習の時間だから切るね!またな!』
ーツーツーツー
なんだ突然…。
どうやら隼人と高校の時同じ部活の男子が私と仲良くなれるらしい。
その彼とは大学は別だったけど、自転車競技のチームがある会社に入ったらその彼もいたらしい。本当に自転車バカね。
まあ、とりあえず、
隼人は信頼できるやつだから、
疑ってはいない。
だからその「仲良くなれる奴」に
会ってみてもいいかな、って30%ぐらい思ってる。