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君がため【鬼滅の刃】

第5章 今夜、君と恋に堕ちる。【不死川実弥】




こりゃあ一体どういう事だ。

てめぇ昨日会った時、一言もそんなこと言ってなかったよな?

ふざけんなよ。てめぇにとって俺は所詮その程度って事かよ。

なめんじゃねえ。



『初めまして!今日から教育実習で2週間お世話になります、安積紗英です、担当教科は数学です。よろしくお願いします!』



花が綻ぶような笑顔で全校生徒と教員に挨拶している紗英。現在、セフレ。


昨日ホテルで会ったというのに、教育実習の話なんてまるでなかった。……いや、この関係性であれやこれやと逐一自分の情報を話す方が変なのか…?


モヤモヤした気持ちを抱えたまま全校集会は終わり、職員室へと移動しようとした。



「今年の教育実習生のレベル高いわー!派手にテンション上がるなぁ!不死川っ!」

肩を組んで絡み倒してくる男…美術の宇随。

「うるせぇなあ…」

「おお、怖っ!特にあの子!数学の子!いいなあお前、担当教員じゃん?」


嘘だろ、おい。なんで俺なんだよ!!!……いや、俺か。どう考えても俺かよ…。

「うむ!美人だったな!」

…煉獄まで同意してやがる。

「……美人だ。」

!!!どっから湧きやがった冨岡ぁぁああ!!


「うるせぇよ!!絡んでくんな!!」

「何怒ってんだよ、変なやつ。良いじゃん、2週間美人とべったりだぞ?煉獄なんて野郎とべったり2週間だぞ?なぁ煉獄?」

「うむ!だが、騎馬戦要員が増えるのは良い事だ!」


…大丈夫かよ、こいつの授業…。…ともかく。

「…教員実習生なんで面倒くせぇ。美人だろうが野郎だろうが関係ねえよ…」

「ふーん、あ、そう。じゃあ…教育実習が終わるまでに俺が手出しても文句言うなよ?」

「はあ!!?なんでそうなんだよ!!?俺は関係ねえ!好きにしやがれっ!」

肩に絡む宇随の腕を振り解いて職員室へは戻らず、数学準備室へと向かった。


一回冷静になれ、俺。




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