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〖イケメン戦国〗翡翠色の向日葵《豊臣秀吉短編集》

第10章 【誕生記念】滄海と花明かりの煌 / ◆&♥




​────秀吉さん、愛してるよ


今年も貴方の誕生日を傍で祝える事を
本当に嬉しく思います。
貴方と恋仲になって随分経つけれど、
私は相変わらず貴方に頼りきり。
少しは頼れる恋人になりたいって
一生懸命にやっているんだけどな。

滄海と花明かりが混じる。
貴方と発見する景色はいつも新鮮で、
飽きることのない鮮やかな世界だ。
貴方は私に毎日『すき』をくれるから、
私も毎日貴方に愛を送るよ。









お誕生日おめでとう、秀吉さん。
今年もめいっぱいお祝いさせてね?









「忘れ物はないか?」

「大丈夫だよ、秀吉さん」

「お気をつけて向かってくださいね」

「おう、朝早くから見送りありがとうな、三成」



三月十六日の早朝。
私と秀吉さんは、ある場所に出かけるために支度をしていた。
どこへ行くかと言うと、それは秀吉さんには秘密。
明日の誕生日をお祝いするために、私が二人でゆっくりできる温泉を探したのだ。
海の近くの温泉で、とっても景色がいいんだって。
そこに私が秀吉さんを招待しちゃおうという計画だ。


(上手く道案内しないと…初めて行く所だし)


地図を広げ、再度場所を確認する。
私は方向音痴ではないと思うのだが、いかんせん地図を読むのが苦手だ。
でもめちゃくちゃ遠いわけではないから、きっと夕方前には宿には到着できると踏んでいる。
なんと言っても、大事な秀吉さんの大事な誕生日なわけだし、しっかり案内しなければ!
思わず気合いを入れて頷いていると、馬に荷物を繋いでいた秀吉さんが、私の顔を覗き込んだ。



「眉間にしわ寄ってるぞ?険しい顔してどうしたんだ」

「ちゃんと道案内しなきゃって気合い入れてたの」

「行きたい場所ってどこなんだ、教えてくれれば俺が地図を見るぞ」

「それはだめっ、今日は私がしっかりする日だから!」



解りやすいように色々書き込みした地図を、見られないように秀吉さんから隠す。
今回ばかりは秀吉さんを頼らずに、私がしっかり道案内するんだから。
それは全て、秀吉さんを喜ばせるため。
最高の誕生日にするために、ここは頼ったら駄目な所だから。





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