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「新テニ」理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!

第1章 理想のペア、2組のペアたちとドリンクジ対決!!



 天気は晴れ、季節は秋ですが、最高気温が平年より高く、日差しは夏みたいに強い日でした。



 そのため、Uー17合宿所参加者たちはサーキットトレーニングによる筋トレや、テニスの素振り練習で汗が止まらなくなっていました。



 この夏日にちょうど当番の理想のペア、丸井ブン太と木手永四郎は、高校生全員分のドリンクを出したあと、中学生全員分を給湯室で用意をしていたのでした。



 理想のペアがそれぞれ1,500ミリのスポーツドリンクのペットボトルで人数分、カップに入れていたときのことです。木手が『乾貞治』とペットボトルの底にラベルが貼ってあることに気が付き、丸井を止めます。



 「丸井くん、ちょっと手を止めてもらえませんか?」



 「おっと……」
 集中しながら1,500ミリのペットボトルのスポーツドリンクをカップに適量注いでいた丸井は木手の声にびくっとなり、こぼしそうになりました。



 「丸井くん、ペットボトルの底、何か書いていませんか?」
 と、木手は丸井の隣まで来て言います。



 「どれどれ……」
 丸井は一旦、ペットボトルのキャップのふたを閉め、底をチェックしました。すると、『乾貞治』の名前のラベルが貼ってあり、少年はぎょっとなります。



 
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