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俺の異世界奮闘記

第7章 魔法使いシャルル


「何故か突然、魔法が使える様になりまして、族長から外の世界を見て来なさいと言われました
で、世界を見て回るなら冒険者になるのが一番早いかと思いまして…」
シャルルは長い耳をピョコピョコ動かしながら説明してくれた。
(か、可愛い…)

「…ん、突然魔法使いにって…」
どこかで聞いた気がする。
「…まさか、魔法因子の暴走?
本当に起こるんだ!」
ティアナも話しには聞いていたが、実際に会ったのは初めてだと…。
「暴走かどうかは分からないんですけど…」
シャルルはちょっと困惑している。

「…で、シャルルはどんな魔法が使えるんだ?」
俺がそう言うと、シャルルは手の平を上にして「風よ渦巻け!」と叫んだ。
すると手の平から小さな竜巻が巻き上がる。
「おぉ~!」
俺は思わず声を上げていた。
「風属性ね
攻撃にも防御にも便利な魔法よ
風って使える人、少ないのよね」
「へぇ~貴重なんだ
シャルル、凄いじゃん!」
ティアナの説明に俺はちょっと興奮した。
「いえいえ、まだ使える様になったばかりです
全然使えてないですよ…」
シャルルは耳をピョコピョコさせながら、照れ笑いしている。
(やっぱり可愛いな)

「ティアナさんは魔法を使えるのですか?」
シャルルは丁寧に尋ねた。
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