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俺の異世界奮闘記

第6章 銀に釣られて…


俺達は順調に地下二階を通り抜け、三階に降り立った。

「待って…様子がおかしい!」
(ガブリ)エルが異変に気付いた。
『小僧、何か来るぞ』
同時に暁丸も何かに気付いていた。
俺は目を凝らし暗闇を見詰める。
「なっ…何だ、ありゃ!?
頭が三つもある蛇みたいな奴が来るぞ!」

シャギャーッ!!!

鳴き声と共に姿を現した巨大な三頭の蛇。
(身体と羽根があったらキングギドラだな…)
「こんな奴がいるなんて聞いてないぞ」
俺も驚いたが、二人も想定外だった様だ。
「やだぁ~うそぉ
こんなの初めてぇ」
(Aランクじゃなきゃぶっ飛ばしてやるのに…)
(ガブリ)エルの反応にイラッとしたが、目付きが変わっている事に少し安心した。
「今までこんな奴いなかったのに…」
ティアナは顔面蒼白だ。
(こいつはマジでヤバい奴か?)
「ティアナ、剣を貸せ!
俺とエルが前で戦う
後ろから援護を頼む」
俺はティアナの前に出た。
「小猫ちゃん、見直したわ
こいつを倒したらキスしてあげる!」
「…それは遠慮しとく」
(ガブリ)エルの申し出は丁重にお断りした。
「来るわよ!散って!」
三頭の蛇はそれぞれの頭が別々に俺達を追い掛けてきた。
広いとは言っても鉱山だ。
逃げ場はそうそうない。
戦うしかないな。
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