第5章 No.5
今日は図書館の当番がない日。
うさぎカフェは次委員の当番一緒になった日に新開に聞いてみることにした。
学校も終わり、私は下校するために、校門へ向かっていた。
カバンの中からイヤホンを取り出して、耳にはめた。
春はすぎ少しずつ気温も上がってくるこの季節、私は嫌いじゃなかった。
東堂「お、。帰りかー?」
後ろから尽八が自転車に乗ったまま現れた。
「あ、うん。尽八は部活だもんね。」
東堂「そうだ。それにしても…今日のあの授業中の連絡…よかったではないか新かーーー」
急いで尽八の口をふさいだ。
「しーーーーーー!ねえ、本当に声大きい…。」
東堂「すまんすまん。笑」
「ち、ちなみになんの大会なの…?」
東堂「あー、クリテリウムといってな、周回で競うレースだ。インハイ前のウォームアップとして、出るかー、ってなっててな。」
「そ、そう…尽八は出るの?」
東堂「その予定だったのだが、ヒルクライムと違ってとにかく速い人が勝つやつだからな、違うやつが出ることになったんだ。さっき決まってな。」
「え、けど会場にはいるよね?」
東堂「無論!」
「よかった…じゃないと本当に新開だけを観に行く人みたいに…。」
東堂「む、新開を観に行くんだろ?」
「そ、そ、そうだけど…///」
東堂「ワッハッハー!何照れているんだ!精一杯応援してやろうではないかー!」
荒北「おい、東堂ーーーーーーーーーーー!なァにしてんだ。早くしろォ!」
東堂「お、すまんね!呼ばれてしまった!また明日ー!」
尽八が大会でないなんて…私新開ガチ勢じゃん…。