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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第3章 冨岡義勇 (R18) □ 義勇痩せ我慢する




『………解け。(何だこの縄、異様に硬い。)』
「…お断りします。」


付き合ったのは4年前。結婚して今日で1年。
この2人まだ夜の秘め事をしたことが無い。

有り得るのだろうかそんなことが。
いや、有り得るのだこんな事が。


「この縄は切れないわよ?
隊服と同じ繊維をより合わせたものなの。
そして私の縄捌き。まんまと捕まりましたね。」


『……これは、絶対……おかしい。』
「……男色ですか?それとも他の女?」

『お前より変なやつは…居ない。』
「……義勇。その返答は最早意味不明です。」

『俺は……どうしたらいい。』
「…大人しくしてれば良いわ。」
『…そうじゃない。……はぁ。……』

「…………そんな、ため息つくほど嫌?」
「………!!!」


先程まで元気だった姫華が
突然ポロポロと泣き出した。

彼女の泣いた顔など1度も見たことの無い
義勇はそれに面食らうがどうしたらいいのか
まず何に泣いているのか分からず
頭を傾げるしか術がない。


「申し訳ないですが………。
私は今から貴方を犯します。」

『…いや。それは……待つんだ姫華。
落ち着いてくれ…。それだけはダメだ。』

「…そんなに嫌なら何故か教えて下さい。
結婚までして一体何なんですか?
好きだと言ってきたのも、
結婚の申し込みも義勇からなのに。」


これは理由を言うしかないのか。
しかし言いにくい……男の名誉に関わるんだ。
けれど、こんなに泣くまで
自分の愛する嫁を悲しませるとは
それどころの話ではない。しっかり説明しよう。

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