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きみと/財前裏

第1章 #1


「失礼します…誰もおらんの?」

昨晩趣味の時間に没頭していた財前は寝不足の為保健室で休む事にしたが、生憎保険医は不在にしていた。仕方なく名簿に記入し、早速ベッドへ入ろうとカーテンを開く。

「?!」

だがそこには既に先客が居た。勢いよく開かれたカーテンに驚いたのか寝惚けつつも彼の方へ目が開いている。

「名前先輩…どうしたんですか?具合悪いん?」

『あ…財前くん?うん…ちょっと熱で』

確かに普段より顔色が悪く見え気怠そうに見えた。

『財前くんはどうしたの?』

「俺は…寝不足」

名前は彼の想い人であるため、はっきりとサボりに来たとは言えず口籠ったがそう咄嗟に言い訳も思い付かない。

『寝てないと辛いよね』

そんな財前の杞憂な様子に気付かず、彼女は言いながら枕に顔を埋める。その姿はファスナーが降りているのか胸元が開いていて、無防備な姿に彼は息を呑む。
ベッド脇に腰掛けながら、カーテンを閉めた。

『え…?』

「ねえ先輩」

覆い被さる財前に物が言えず瞳を揺らす。

「暫く誰も来んことですし俺と遊んでやってくださいよ」

『ちょっと…財前くんどういうこと?寝ないとダメだって』

学ランのボタンを外していくことに名前が察したのか慌てながら上体を起こす。
その拍子で緩くされていた制服が下へと垂れ落ち下着が露わになってしまった。

『ひあ…!』

隠そうとする両手を財前が好機とばかりに掴む。

「何なんそれ。誘ってる?」

強引に口付けながら、背中へ手を回し衣服をゆっくりと剥いていく。
舌先を窺うように絡めていくと名前の力は抜けていった。

「意外とスタイルいいんすね」

『ぁ…っ』

ウエストラインに触れる彼の手が冷たくびくりと声を上げる。唇を交わせながら焦らすように上に登り、双乳に触れた。  
 
『んん…っ!』

恥じらいからか頬を赤くしつつ財前の胸を押し返すがびくともしない。名前をより引き寄せ舌で歯列を撫でると小さく鳴いてシャツを掴んだ。

「先輩綺麗」
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