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◆DQX "シフォンケーキは誰のもの?"

第7章 風変わりな冒険者|ドラゴンガイア




いつもの日課を終わらせて、レンドア北へと急ぐ

「今日も来たルン!それじゃあ、早速行くルン♪」

顔馴染みになり手続きもスムーズ。
種族石像の間に着くと、
彼へ会うために必要なカードを捧げる

愛おしい彼の声が響き、笑みがこぼれる

重たい扉を開ける
…ガチャッ

立派な金色の角と瞳を持つドラゴンガイア…

ガイアは、入ってきた人物を見ると、またか…、と
軽く溜息をついた

「で、どうするんだ?戦うのか?」

「ううん、戦わない。お話しよう。
それより大丈夫…?また他の冒険者が来たんでしょ?」

どこか痛い所とかない?と心配そうに尋ねてくる
ないから心配は無用だと答えると
安心した顔をするこいつが不思議だ


初めて会った時は
他の者と同じく俺を倒しに来たと思っていたのに、戦わないから話をしようなどと言われた時には
来る途中で頭でも打ったのかと思った

一応申し出に応じたものの、
隙をつくつもりかと警戒はしていたものの
本当にくだらん話をして帰ったから、
余計に不思議な奴と出会ってしまったと思っていたものだ

「ガイアは好きなものとかある?
私ね、チョコチップがたっぷり入った
甘ーいクッキーが好きなんだ。」

「…ちょこちっぷ?のクッキー?なんだそれは。」

聞いたこともない物の名前に反応すると、
反応したのが余程嬉しいのか

にこにこしながら、これだよ!と
小さいかごを目の前に出してくる

この箱がクッキーとやらなのか?と
頭の中にはてなを浮かべながら
待っていると中を探し出す○○

「どーぞ!食べてみて!作ってきたの。」

クッキーをガイアに差し出す

繊細そうなそれを慎重に受け取る

ポキッ…

クッキーが半分に折れて床に落ちる
相当脆い食べ物らしいそれを掴むのに慣れてない彼は、
落としてしまったのを急いでまた拾おうとする

「大丈夫だよ、こっち食べて。」

拾おうとするのをとめて、
はい、あーんとガイアの口にクッキーを運ぶ○○
それにつられ、口を開けクッキーを貰う

ホロホロと口の中で崩れていく甘いクッキー
食感も楽しい
無意識で、口角が上がるガイア

「どう?美味しかった?」

「うむ、美味い。面白い食べ物だな。」

上機嫌になったガイアと話が弾む
生チョコも美味しくて私のお気に入りだと話すと



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