• テキストサイズ

愛の囁きを。

第3章 Sakurai.




『愛里、いい子にしててね』



私のお母さんは、
いつもそう言って家を出る。

女優で活躍した母は、
いつからか芸能界から姿を消して


男とばかり遊び呆けていた。


男に貢がせ、
欲しいものを散々買わせた後は

男を捨てた。



私には
生きていく上で必要最低限のモノしか
与えてはくれなかった。



父の姿は知らない。
母は未婚で私を産んだから。




「....わかってる...」



バタン




その重たい扉が、
私を孤独の世界へ閉じ込めた


こんなはずじゃ、なかったと
いつも心で繰り返してた。

















 
/ 314ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp