• テキストサイズ

愛の囁きを。

第3章 Sakurai.




そして現在、

いつもなら着信履歴には
翔くんの名前でいっぱいのはずなのに。


『ふっふふ、やっほー』


「なんですか。
 面白がって掛けてこないでください」


喧嘩している、
という状況が面白いのか

二宮くんが電話を頻繁に掛けてきやがります


酔っぱらいか?
酔ったら電話を掛けちゃう奴ですか?



『まーだ仲直りしてないんですかぁ?
 翔さんね、すんごいブルーで仕事なんない』


「そ、それは翔くんの問題でしょ....;」


仕事にプライベートを持ち込むなんて。
私の責任じゃない!! ...と思う。


でもね、
と二宮くんが続ける。



『どっちが悪いとか関係なく、
 仲直りしとかないとさ。

 これから先、やってけないと思いますけどね?』


「は、あ....」


いい言葉なのに、
二宮くんが言うからなんかイラッとする


『別れたら私が貰ってやりま...ちょ、ちょっ!』


ガシャガシャンという雑音が聞こえたあと、
声の主が変わった。


それはそれはかなり不機嫌で。
出なきゃいいものを、なぜ出たのか。


『あんさあ!!』


いきなり喧嘩腰で発してきた、
その声の主は翔くん。




















 
/ 314ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp