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愛の囁きを。

第3章 Sakurai.





ある日、家に帰ると
赤く目を腫らした君が居た



びっくりと焦りで、
思わず持ってたカバンを
ゴトっと床に落とした


「あ、おかえり翔くん!」


いつもの笑顔でこちらを見る愛里
なんだかその笑みすらも無理してるようで


黙って見てるとすぐに笑みは崩れ、
シュンとした。


「なんか、あったんでしょ?」



テレビに出る仕事してる俺、
スケジュールだって
愛里とはなかなか合わず。


こうして夜に会うだけなんだけれど


「ううん。なんでもないよ」



気を使ってるのか、
彼女は俺に弱音を吐かない。














 
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