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愛の囁きを。

第3章 Sakurai.





ストラップが壊れてしまっては、
もう彼女の意識はそれだけに向かっていた

いくら話しかけても、
踏まれても蹴られても叩かれても。


まったく反応しなかった。



「なんなの、この人
 俺、めっちゃ苦手なんだけど」


パラパラと雑誌を読んでいた潤が
そう発言した。

ニノも大野もうんうんと頷く。


しかし相葉くんだけは


「ま、まあまあ!」


彼女に対して苦手意識はなかった。


賑やかでユニークな女性、
ただそれだけの印象であった



「はあ、仕方ないよね...
 相葉くん飲もう....」


かなりショックの様子。


いつもなら大声で騒ぐのに。



これには嵐メンバーも驚き。
そんなまさか、とあんぐり顔。



「...翔に怒られちゃう....」


「怒んないよ、翔ちゃん優しいじゃん!」



ね、とみんなに同意を求める相葉くん
みんなもうんうんと激しく頷く。


「みんなは翔の怒った怖さを知らないのよ...」


とボソッと言う愛里
ウルウルした涙目がなんだか可愛い


だんだん泣きそうになる彼女を、


慌てて慰め始める嵐メンバー。



「俺らがフォローするって!」


「そうです、私達が居ますし。」


「なんなら俺らが壊したって、」


「松潤、そりゃ無理な話だよ」



何を言っても聞かない愛里

そしてウルウルした涙目で、


「うぇええ、相葉くーんっ!!!!」



と抱きつく。
もちろん本人は頭がパニクってる


「....ちょ、待って...///」



かぁーっと赤くなる相葉くんの頬
それに気づかないのか愛里は、

ギュッと相葉くんを抱きしめる



















 
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