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愛の囁きを。

第3章 Sakurai.





社長らしき人と真剣な話をしてる。
なんで....??


「愛里ちゃんのお母さんね、
 女優に復帰して頑張ってるんだよ


 昔みたいにちやほやされるわけじゃ
 ないから、嫌な仕事も引き受けてるんだ
 俺が住み込みなのはね、
 事務所の社長の配慮なんだよ。
 ここの社長は俺の父さんなんだ!」



へへへ、と自慢げに話す櫻井さん。


確かにお母さん、
たまにボロボロになって帰って来たり


夜中、たまに泣いてたりする。



それって。
仕事のせいだってこと...?




「本当は君と居たいんだよ、お母さん
 でも今は女優を頑張って、

 娘が自慢してくれるくらい有名になって
 寂しさの埋め合わせしたいって言ってた。


 人間の嘘は、
 すべてが悪意のある嘘じゃないんだよ
 誰かのために付く嘘もある」




お母さんは昔から不器用だった。

ちゃんと言ってくれたなら、
私だって私だって、理解してあげられた。



....女優復帰するなんて、聞いてないよ...




「....独りじゃないんだよ
 お母さん、ただ上手く出来ないだけだから」


「櫻井さん...は、知ってたの....?」



「ふふ。あったりまえでしょ
 なんてたって俺、君のこと好きだもん!
 そのくら....」



と言いかけて止まる櫻井さん。



ハテナでいっぱいの私とは正反対に
櫻井さんは顔が真っ赤だ。






....なんで??



















 
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