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捕らえた蝶【R18】

第5章 洗礼





「ミシェル!」

「れ、ぐる……様……?」

大好きな、憧れの男性。
その彼、レグルに呼び起こされて目を開ける。

彼はいつもであれば携えていない剣を片手に、私を抱き起こす。

もう力が出ない。
散々触手によって犯され、中を穢され、寄生され……

ああ、そうだ、私は寝ている場合じゃない。
だるい身体に何とか鞭打ち、レグルの手に縋る。

「うん、分かってる……異端に種付けされたね?
今から中に取り付いた触手を掻き出すよ」

「おねがい、します……」

この前レグルが来てくれた時も……たしかレンの精液を掻き出してくれて。
こんな後処理ばかりを憧れの人に任せる羞恥と不甲斐なさに、私は涙をこぼす。

「しょく、しゅ……は……?」

「俺が切った。だから今日は剣を持ってるんだよ」

小さな湯浴み用の個室に抱かれたまま移動し、レグルはなぜか私のお尻の下にバスタオルを敷いた。
掻き出すのならタオルはまだ早いのではと私は尋ねる。

「れぐ、様……?」

「悪魔や夢魔の上等種に犯された場合、生まれるのは人の形をしているから出産ということになるんだ。
でもミシェルは、異端の下等種に孕ませられたからね。
少し息んで、お腹の中にいる触手を産むんだ」


そ、そんな……
レグルに、好きな人に、憧れの男性に、いいように犯されて身篭った私の出産を見られる……?

出産というより排泄に近いらしく、生まれた触手を殺すためにレグルは剣を持っているんだ。






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