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貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第1章 甲斐の虎



翌日、なぜか私まで軍議に呼ばれ広間にいた


やだなぁ〜
昨日の今日だし、信長様に会いたくない



「おい。乃々…心の声がダダ漏れだぞ。」

「え?!嘘!出てた?!心の声出てた???」

政宗に言われて、慌てて口に手をやる

「昨日あんたの声、城中に響き渡ってたよ」

「えっ!!!!ほんと?!そ、そんな声大きかった?!」

家康には呆れ顔で言われて、あわあわ顔を真っ赤にして答える

「乃々〜信長様にあんまり恥かかせるなよ。」

「だって…だって…信長様が変なこと……」

今度は秀吉さんに注意され、自分は悪くないと涙目で訴える

「なんだ?乃々…まだ信長様に愛(め)されてないのか?生娘でもあるまいに。」

「き!!!きむ…生娘って!!!!」

光秀さんに意地悪そうにとどめを刺され、さらに真っ赤になる私。

「乃々様。そんなことがあったのですか?それはそれはお疲れのところ大変でしたね。」

にっこり微笑む、三成くんのエンジェルスマイル

「み、三成くん…」

三成くんだけよ…
私を癒してくれるのは…


武将たちとそんなやりとりしていると、広間に信長様が現れた。


「なんだ…朝から騒々しいな。」

チラッと私に視線を送ると、目が合って反射的に目を逸らす。


「昨日は子猫を愛(め)でようとして、その爪に引っ掻かれたからな…」

独り言のように呟く信長様に、子猫扱いされたことにムッとして逸らした瞳を信長様へ向けた。


「それはそれは、子猫の扱いも慣れていない様な殿方を相手にさせられて、その子猫も災難でしたね。」


思わず言ってしまった私の言葉に


シンっとその場が静まり返る


やば…
まずった??

思わず反抗しちゃったけど、この人ってあの第六天魔王を名乗った織田信長だった!!

も、もしかして……

時代劇でよく観る『打首シーン』が脳裏に浮かぶ。

もの凄く嫌な予感と恐怖が私を襲ってきて、自分がさぁっと青ざめるのが分かった



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