• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第8章 未来への帰り道



去ってゆく二人を見送ると、佐助くんが声をかけた。

「乃々さん、ちょうど良かった。話したいことがあったんだ。」

「え?何?」

「ワームホールのことなんだけど…。」

ワームホール!!
色んなことがありすぎて、すっかり忘れてた…

「実は、ワームホールの次の出現する日時が計算できたんだ。」

この人…本当に凄い!
ノーベル賞取れちゃうよ!!

「それで?!いつなの?」

「僕の計算によれば、二月後(ふたつきご)の本能寺だ。」

二月後には現代に帰れる!!!

「ここから本能寺まで距離があるから、数日前には出発する予定だよ。
こう言っちゃなんだけど、乃々さんがさらわれて良かったよ。春日山城にいればすぐに連れ出せるからね」

そっか。
確かに安土にいたんじゃ、佐助くんは敵国の忍びになる
私を連れ出すのにも大変だろう…
これは不幸中の幸いかも!

「うん!佐助くん一緒に未来へ帰ろうね!!」

ふた月頑張れば500年後に戻れるんだ!
叔父さんにも会えるし、また医師の道へ戻れる!!


「そうだね。乃々さん。一緒に未来へ帰ろう。」

そう言って笑う佐助くんに、少し陰りがあることに私は気付いてなかった
/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp