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【ヒロアカ】ファットガムの彼女さん

第2章 その後


「で」
「なんや、まだ怒っとんのか?」
二人を見送って唐突に始まる会話。
「そんな姿になるほどの仕事をなんで言ってくれないのかが分からん」
「せやからその話は何百、何千もしたやろ」
「何百、何千回聞いても納得できんもんはできん!」
「はぁ、名ー」
先に事務所に入る名の腕を取って抱き締めれば
「これしたら許されると思ってる太志郎も好かん」
「悪かったって」
ポンポンと背をなでられあやす体制に。
「心配かけたな。」
「太志郎の阿呆。阿呆太志郎」
腕の中でふてくされる名をさらに強く抱き締める。
「分かった、分かった。分かったから今の内に名の好きなファットさんを堪能しとき」
「あーもぅっ!」
そうやって名は太志郎に抱きつき返し、結果負けてしまうのだ。
ヒーローと言う仕事は、内容によっては命がけの仕事である。
自分に危険な仕事だと言ってしまえば、自分が心配してしまうことも、さらにその事を心配してしまうファットもいる事を知っている。
自分もそんな仕事に行くファットを待っている事は正直しんどいが、何も知らないでいるのもしんどくて、痩せると毎度この会話になってしまう。
「ご飯はよ食べきって!」
と太志郎から離れて、指された先の食事。
「切り替え早いなぁ」
と関心する太志郎。
「今日はもう腹いっぱいやー。」
と名を抱きしめ返し
「したら片すで。冷蔵庫入れとくから明日お昼にもまた皆で食べて」
そう嫌がられながら、腕の中から離れた名が片付けているその間もくっついてくる太志郎
「離れんかっ!」
「えー、嫌やー。せっかくやしー、ちゃんと帰ってきたしー。名も名のご飯も食べたかったんやでー」
そう言うとピタリと止まる名
「阿呆太志郎」
「そればっかやなぁ」
と笑いながら少し赤くなった名のうなじに口付ける。
とたんにガンッと頭突きをされ
「痛ったー。痛いわ!阿呆ちゃう?!今そんな感じちゃうやん。良い感じやったやん!」
「見て分からん?!今片してん!待っててや!!」
そう言ってまた固まる名
「したら手伝うわ」
待てば許す。
そしたら早く片付けが終わって欲しい。
2人の条件が揃い、台所ではルンルンの太志郎とその状況を少し楽しむ名。
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