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【ヒロアカ】ファットガムの彼女さん

第1章 ファットの彼女さん


「ああ・・・・そー、細なったからー。あー、そー」
病院のベッドの上、サンイーター、烈怒頼雄斗が並ぶ向かい側でファットガムがスマホ越しに申し訳なさそうに誰かと話す。
「病院ゆーても入院とかやなくてぇ。そー、力のぅなってん、そー、せ・・・そー、せっ・・せやから今日こっち来てなんか作ってや!そや、ほなな!」
ピッと切ってため息をつくと共に
「今夜は事務所で皆で飯食おか」
と一瞬で嬉しそうにする。
「今の電話の相手って」
ひそっと切島が天喰に聞くと
「きっと名さんだ」
「名さん?」
「ファットの彼女さんだ」
「彼女!!??彼女いるんスかファット!!」
切島が問いただすと、
「切島君、俺も人並みに彼女の1人や2人おんねん。」
「そんな事言って、名さんに怒られますよ」
「うっさいわ環」
すげー!と憧れの目を向ける切島と、呆れ顔の天喰。
そんなファットガムの彼女の名は
「作ってくれるご飯が美味しい」
「ファットにはぴったりっスね!!」
「そうだな。けど、量が、量が多いんだ」
うんざりする天喰に
「俺たくさん食えます!!」
と気合いをいれる切島。
「きっとぎょうさん作ってるから、たくさん食べて行きや」
病院の診察を終えてファット事務所までの帰路を3人で歩く。
「ファーさん今回大変やったん?」
「あら、ファーやんそない痩せて」
「「「あれもこれも持っていきー」」」
と3人でいっぱいの食材を抱え事務所にたどり着く。
「痩せてる時のファットも凄いっすね!」
「女子も多いから困る。。。」
そうして着いた事務所の前からは美味しい匂いが漂い、事務所の一つ下の階のドアを開けると
「名ー!お土産と帰ったでー!」
と言えば
「はーい!お帰りなさーい」
と台所から出てきた女性は切島と同じ位の身長で
「初めまして切島って言います!」
「烈怒頼雄斗ね。初めまして苗名です。」
と笑顔で迎えてくれた。
「環も久しぶり」
「お久しぶりです名さん」
「たくさん貰ってきたねー」
と荷物を預かろうとするのを大丈夫です!と台所に持って行く二人。
「あ」
「ん?」
「あー」
天喰がそろーっと後ろを見ると、玄関先ではファットガムと名の間に火花が散っている。
「あれ?彼女さんなんスよね?」
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