第10章 違います
「足を肩幅に開いて・・・・・」
庭に出て弓を手にすると
家康が後ろから手を回し
弓の持ち方を教えてくれた
『こうですか?』
「言葉」
『え~と、こう?』
「そう。
で、ここに手を当てて・・・・・」
「家康っ!!」
「・・・・なんですか秀吉さん」
楽しい雰囲気が乱入者によって
険悪な雰囲気に変わった
家康は葉月から離れ
葉月を隠すように正面にたった
「なんですか?じゃない!
お前なんで城に連れて来ないんだ」
「"明日連れて来い"とは言われましたけど
"何時"とは言われてません」
「お前な~・・・・
兎に角っ!今すぐ来いいいな!!」
「はあ・・・分かりました」
『家康、着替えい・・・・した方がいい?』
弓を片付けに動き出した家康に声を掛ける
「別にそのままでいい
長居はするつもりないし」
『分かった』
家康と葉月は秀吉について城に向かうことにした