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兄は戦国武将〈イケメン戦国〉

第8章 おいで?


次の日、起きると褥の回りには色とりどりの着物と
すごく嬉しそうに微笑む女中に囲まれた


「姫様おはようございます!」


『おはよう。何故椿がここに?』


「家康様に呼ばれました!」


"信長様には内緒です"と笑顔で言った
どうやら朝早くに家康が使いをだし
こっそりと椿を呼んだらしい


「さあ姫様、家康様がお待ちです
お着替えをいたしましょう!!」


『わかりました』


椿を筆頭にキャキャと嬉しそうに
話をしながら着付けを始めた
程なくして着替えが終わり
女中に案内され家康の部屋に向かった


『おはようございます』


「おはよ」


家康の正面に座ると御膳が運ばれてきた


『・・・・・あの』


「なに?」


『かけすぎではないですか?』


「全然足りない」


真っ赤に染まったおかずを前に家康は平然と答えた


「これから登城するけど
アンタは好きに過ごしてて良いから
ただし後殿から出ないように」


『はい。かしこまりました
行ってらっしゃいませ』


「・・・行ってくる」


朝餉を食べ終えた家康は葉月に外に出ない様に念をおしてから後殿を出ていった


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