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赤い月(銀魂 神威)

第3章 夜原掃討戦







夢を見た。

懐かしい現実の夢。

…矛盾している言葉なのにこれが事実だ。

そうだ、みんなでイギリス旅行に行ったんだ。

あれはたのしかったなァ…
ロンドン空港で迎えに来た立派なリムジン。


「こんな高級な旅だっけ?」

と友人の一人が笑いながら言っていたな。







「なんか言った?」

すぐ隣で聞こえたクリアーな声で目を覚ました。

「あ、神威。…ここは…こっちですね…」


こっち。


現実あらざる世界。

隣にはいたのはあの赤い髪に青い目の少年。

こっちの世界の代名詞ともいえる。


私が自嘲気味に言うので、「寝ぼけたの」と言おうとした神威は途中でやめた。

「ん〜〜〜〜よく寝た。

 那美のせいで眠りすぎちゃったよ」

「いまどこですか?」


そう言えば途中から記憶がない。気が付いたら寝ていた。

「まったくですよ。

 FGの最深部だよこんちくしょぅどもが」

貫徹したのかコーヒー(もう残り少ないのでほぼお湯)をすすりながら阿伏兎が言った。

「最深部???」

船着き場!


私は興味津津で小さな丸窓に走り寄ろうとすれば、

「はめられました」

「囲まれたか」


後ろでそんな声がした。

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