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刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第40章 魅惑のランジェリー


最近太った?
何だか下着が…ブラジャーが窮屈に思える。

お風呂場に行き鏡に写る自分の体を眺めた。


「特に太ったわけではない、と思うんだけど…」


鏡に写る下着姿の自分を食い入るように見つめ、ウエストの肉を摘まんでみるも、太ったような…そうでないような…


「ねえ、たぬたぬさん…」


向かいに座っている近侍の同田貫さんに話し掛けると、同田貫さんはいかにも嫌そうな顔をしてこちらを見る。
そういえば顕現したばかりの頃はそんな険しい顔しなくても、といつも思っていた。しかしそれも今となっては気にならない。刀剣達は皆心根が優しいことを知っているから。


「もっとマシな呼び方はねーのか」

「可愛いかなって…」

「かわっ!?男に向かって何言ってやがるっ!」

「じゃあたぬきさんで…」

「たぬきじゃねえ、同田貫だ!で、要件はなんだ?」


ケッと言い、書類に目を通しながらもチラリと視線だけでこちらを見遣る同田貫さん。聞いてやるから早く言えと顔が訴えている様子に頬が綻んだ。


「うん…あのね、私最近太ったかな?」

「…あ゙?」


唐突に何を言ってやがる、とでも言うように同田貫さんは紙に走らせていたペンをピタリと止めて一呼吸置いた後私を見た。


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