• テキストサイズ

刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~

第24章 万屋デート


「すみません…」

「謝る必要はないよ、時間とらせてしまって悪かったね」


そう言って、審神者さんは大倶利伽羅さんにも軽く頭を下げて潔く会議室を出ていった。


「大倶利伽羅さん待たせてしまってごめんなさい、すぐ片付けますねっ」


すぐに片付けを再開し、準備が終わったので立ち上がり大倶利伽羅さんの方を振り返った。


「大倶利伽羅さん行きま、……ッ!」


言い終わる前に大倶利伽羅さんに抱き締められた。
彼がこんな所で抱き締めてくるなんて、ビックリした…
大倶利伽羅さんは何も言わない。でも抱き締める力がいつもより強くて少し痛いくらいだった。

もしかして…
嫉妬?してくれた、とか?
つい自分が嬉しい方に解釈してしまう。


「大倶利伽羅、さん?」

「…」

「もしかして、妬いてくれた…とか、ですか?」

「…」


大倶利伽羅さんは何も言わないけど私の言葉に反応したようで、抱き締めてる腕に更に力が籠った。


「ぐえぇっ……!」


押し潰されるように抱き締められ、苦しくて酷い声を出してしまった後、「……悪いか」とボソリと聞こえた大倶利伽羅さんの声。

大倶利伽羅さんが!
嫉妬してくれた!!凄く嬉しくなりついつい頬が緩んでしまった。


「あんたはなんでそんなに嬉しそうなんだ…」


/ 1250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp