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うさぎさんの日常

第13章 第十三話 ノラさんの過去


「…まぁ…もうの昔の話しだからな…

ある日ノラが突然『シェフになる』って言い出した時はびっくりしたぜ…」
ゴンさんはぽつぽつと話し出しました。

ノラさんは野山を離れ、あちこちで料理の修業を始めました。
そして北の谷の近くにあるレストランでお師匠さんに出会いました。
「その師匠ってのはよ、かなり変わり者だったみたいだ
なにしろ、滅多に人の来ない北の谷に店出すくらいだからな」
ノラさんはそこで厳しい修業(一日中キャベツの千切りしたり、砂を入れた鉄鍋で一日中鍋振りの練習したり、一日中玉ねぎ剥いたり)をして、お師匠さんに認められたそうです。
「そこで教えてもらったのが例の調味料さ」
その後、ノラさんはこの野山に戻って来てレストランを開きました。

「その師匠が亡くなったって聞いた時は、さすがのノラも落ち込んでたな…」
ゴンさんは静かに言いました。
「…それは私も覚えてるわ」
エミリーさんが話し出しました。
「レストランも閉めたままで、食事も何もしなかったわね
私が師匠のとこに行ってきたらって言っても、首を振って動かなかった…」
「後から聞いたんだが、それは師匠と別れる時に約束したらしい
この調味料を使い切るまで、例え俺が死んでも絶対に戻って来るなって…」
ノラさんはその約束を守ったのです。
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