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うさぎさんの日常

第1章 はじめまして


「それより、うさぎさん…」
エミリーさんが改まって聞いてきました。
「なあに、エミリーさん」
「エミリーで良いわよ
うさぎさんは彼氏いるの?」

「えっ?わたし?
いないわよ…
あっ、わたしもうさぎでいいわ」
「そぅなんだ
わたしはゴンさんが好きなんだけど、なかなか言い出せなくて…」
いつの間にか恋愛話に華を咲かせていました。

「エミリー…」
そこにノラさんが来ました。
「あっノラさん
どうしました?」
うさぎさんが答えました。
「いゃ…あの…その…、そろそろ…お店が…」
ノラさんは、また尻尾をピンと伸ばして手で顔を撫でています。

「今日はどうしたの?
いつものノラさんらしくないわよ」
エミリーさんは首を傾げました。
「うさぎ、ごめんね
そろそろお店の準備しないと…
今度食べに来てね

ほらノラさん、帰るわよ」
エミリーさんはノラさんの尻尾を引っ張りながら帰っていきました。

「あの二人、仲が良いのね
ノラさんって、どんな料理作るのかしら?
落ち着いたら食べに行きましょ」

うさぎさんはエミリーさん達を見送ってから源さんに挨拶しました。
「源さん、これからよろしくお願いしますね」
「うむ、みんなと仲良くするんじゃぞ
困ったことがあったら、いつでも相談に来なさい」

うさぎさんは源さんと別れて、新しい家に帰っていきました。


つづく。
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