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Happy Birth Tea(進撃の巨人)《リヴァイBD》

第3章 サプライズする方


『贈り物を貰っておいて悪いが、俺はアンタと飯には行かねぇ。それに俺もシーナの有名店で紅茶を飲んだことはあるが、あれはもうブランド力だ。煎れてるやつらも大したことねぇ。仕草は丁寧だが、来ている客を見てないな。それに比べグロリアはどうだ…そいつらとは違う』



フユの胸から刺さっていた針が1つ抜け落ちる。


『寒いから温かいもんを飲んで欲しいと、街のやつらに紅茶配って回り、売り物の菓子までやっちまう。新作を一生懸命に考え、それでさえも安く売ろうとしてやがる』


ハンジとの話聞こえていたのかとフユは握っていた手がピンと伸びた。


『店は確かに小さいが、寒くても空を見ながらゆっくりと店主が煎れた紅茶を飲むのが1番美味い。それに店主のフユはどんなやつにも笑顔だ。1人で大変なこともあるはずだが一切見せねぇ。そんなフユが調査兵団の俺達には癒しになる。面倒くせぇ会議も行く気になるってもんだ』

リヴァイが掴んでいた腕はいつの間にかフユの手を握っている。
寒空で手が冷えるどころか、繋いでいた手から全身が温かくなっていく。

フユの心に刺さっていたものはもうなくなっていた。

女性客はさっきまで自分が喋っていてもリヴァイはこんなに饒舌に話すことはなかったからフユに対して苛立ちを見せる。

『こんな店のどこがいいのか分かりませんわ。兵士長さんの紅茶の趣味もイマイチですね!…失礼します!』


女性客がその場から去り姿が見えなくなると、お使いで脱いでいったマントの上にプレゼントを放り置く。
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