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DEAD LIFE

第2章 天国か?地獄か?


周りを見渡すが姿形を成している人がいないと言う事は、ここには親族や知り合いがいないって事なんだろう。
「私の親や友人には会えるのだろうか?」
「それは転生していなければ大丈夫ですが、それが難しいのです」
案内人は何故か落ち込んでいる様に見えた。
「転生って生まれ変わるって事ですよね?」
「はい、また地上の生き物に生まれ変わるんですが…」
さっきまですらすらと説明していた案内人の歯切れが悪い。
「何か問題でも?」
「先程、監視と審査があると言いましたよね
それは自分の周りにいる魂と接する事が監視する事になって、その魂に対しての気持ちが審査する事になるんです」
私はますます混乱していた。
「私が周りを監視して審査すると…?」
「例えば、今あなたと私は監視しあい審査しあってる事になってます
監視は見たり話したりする事だけですが、それで印象が悪い方が審査対象になります
一定数の悪い印象が貯まると転生されるのです
つまり、お互いに勝手に監視と審査をしている事になるんです」
驚愕であった。
これだと親子や友人同士でも監視し審査するなんて事もある…、まるで悪魔の所業だ。
「じゃあ誰とも話さなければ…」
「出来ますか?
時間は無限にあっても、何もする事がないここで誰とも話さずに…」
私は何も言葉が出なかった。
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