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DEAD LIFE

第1章 死んだらどうなる?


「ここでは精神だけの状態なので、人も景色もあなたがイメージした姿になるんですよ
ただ、一度景色が決まると変わる事はない様です
だから、ここはここであってここではないのです」
「十人十色と言う訳ですか…」
案内人は黙って頷いた。

「さて、ここでの注意点ですが、みんなで監視してみんなで審査するのが唯一のルールです」
「監視?審査?
何を監視して何を審査するんですか?」
俺の疑問に案内人はついて来る様に促した。

光り輝く中によく見ると人の姿をした影が見える。
しかもかなりの数だ。
「…人?…なのか?」
驚く私に案内人がある人(らしき影)を指差した。
「あの人を見て下さい
ここではあなたの知り合いでない限り、影の様な姿でしかありません
魂だけでは姿は、もちろん男女の区別も付かないからです」
「ちょっと待って下さい
じゃああなたは何故老紳士の姿なんですか?」
「それはあなたが私に会った時にそうイメージしたからです」
言われて見れば最初に声をかけられた時に、穏やかな初老の人を思い描いた。
それがイメージとして老紳士になった様だ。
「納得出来たようですね
話せば声や話し方である程度イメージが出来るので姿が変わります
知り合いには生前の姿にみえますが、私の祖母には私は四、五歳の子供の姿に見えるそうですよ」
案内人は笑って答えた。
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