第820章 野菜革命
20XX年…、世界中での食糧難は深刻になり、食糧を奪うために戦争にまで発展していた。
そんな中、日本は遂に品種改良で巨大な野菜や果物の開発に成功した。
5mのキュウリや500㎏のカボチャなど、巨大だが味は元の野菜と変わらない美味しさになっている。
「大きくても美味いから、切り分ければ売れるけど…」
食糧難はなんとかなったが、農家は大変な事になっていた。
私はクレーンの免許を取った。
まさかこんな白髪まみれのババアになってから、何かの免許を取る事になるなんて思わなかった。
「おじいさん、早くフォークリフトの免許取って下さいね!
クレーン車だけじゃ作業が捗らないんですから!」
「この年で勉強は厳しいんじゃ…
なかなか覚えられんよ…」
うちは果物がメインで大木になる葡萄や梨を取るのにクレーン車がいる。
葡萄は一粒が以前のスイカより大きく、それが5~60粒付いている。
1房で以前の畑1面分の量だ。
低い位置になるイチゴやスイカはフォークリフトがないと業者に手助けしてもらわないとならない。
おじいさんには何としてもフォークリフトの免許を取ってもらわないと困る。
クレーン車やフォークリフトは政府から支給される。
日本は人口減少も歯止めが効かず、街一つが農園になった所も多々ある。
しかし、日本の気候や日本人の丁寧な仕事で農産物の品質は世界一、各国から求められ一大農産物輸出国になった。
「こっちのレバーが上げ下げで、こっちが…
…あれ?…こっちが前進で…、あれ?」
おじいさんが免許取れるのはいつになる事やら…。
end