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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第16章 キライキライやっぱりスキ❥徳川家康




なんだかよく分からないがとにかく華と喋る時間を確保できたのは確かだ。





この機会。モノにしなければ。


俺はそう決意を再度確かめた。


だが、時間が経つのはほんとに早くて。

政務だの何だのしているうちにあっという間に夜になる。

俺が夜になったことを気づかずに政務に取り組んでいると...


とんとん、と襖が叩かれた。


その音にようやく俺は我に帰る。

(!!もう夜か...?)

とりあえずとんとんと襖をたたいてきた人物を確かめる。


「...誰?」

すると襖の向こうの人物は。

「私だよ!華!」

(!!華!?)

なぜこの部屋に...と思ったがぱっ、と急にご飯のことを思い出した。

(ほんとに一緒に食べるのか...)


そうは思ったが、すぐに冷静を装うと、

「いいよ、入って。」

そう返事をした。




すると華は凄い勢いで入って来た

「ふぁぁぁあ!」


(!?)
いきなりの奇声に驚く。

そして華は俺と華の分のご飯を机に置くと、

「もー、家康すぐに入れてくれないと腕が疲れちゃったよ」

と肩をぐるぐると回す。





その動作さえも、可愛い。

華がしていること、全てが可愛く見える。


その動作が終わるとすぐに華は俺に向き直って、

「さ!食べよ!!あったかいうちに食べたほうがいいもんね?」

と言って俺の顔を覗き込む。

(なんでこんなに可愛いんだ...?何か可愛くなる薬でも飲んできたのか...?)

我ながら自分らしくないとは思うが、

その一連の動きが可愛すぎて思考停止していた俺は華の声は耳に入っていなかった。


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