第2章 貴方と永遠に歩んでいきたい『後編』❥伊達政宗
政宗が森に足を向けて半刻ほど経ったときだった。
(なんでこんな見つからないんだよ...!?)
さすがの政宗もさすがに危機感を感じ始めていた。
その時...
「いやぁぁぁあっ!!!!!!」
(!!!!!!)
この声は...間違いない、華の声だ。
急いで声のする方に向かうと...
「いいじゃん、お嬢ちゃん〜、お嬢ちゃんの愛する人はもう来ないんだぜ?」
「そうだぞ、こんな真っ暗だともうみつからねぇよ。」
「諦めて俺らのモンになったらどうだ、お嬢ちゃん?」
(あいつら....)
自分でも殺気だっているのが分かったときだった。
「政宗はっ...!強いから...!あんたらなんてイチコロだから!!!」
(!)
(華...)
「何言ってんだよ、お嬢ちゃん。もしそのまさむねとかいうやつが来ても俺らにかかればボコボコだぞ?」
ほう、言ってくれるじゃねぇか。
「大体な、俺らはここらへんだと誰よりも強いんだぜ??」
「そうだ、そんなまさむねとかいうやつに負けてたまるかよ」
そう言って男たちはガハハと卑劣な笑い声をあげた。
華は悔しそうに唇を噛んでいる。
(ふーん。腕を試してやろうじゃないか。)