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【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】

第8章 絶頂エモーション.2


KILLERKINGとの合同ライブも無事に終わり、仕事に終われしばらく経った。最近はKILLERKINGのみんなと全然会っていない。デビューしたてでたくさんの仕事が舞い込んでいるんだろう。容易に想像できた。
今日はKILLERKING以外のBプロ会議だ。
和南が澄空さんに尋ねた。

「キラキンは、別の現場なの?」
「そうなんです。最近は忙しくて…いまはみなさんと沢山触れ合って貰って、チームワークを高めて欲しいと考えているのですが。」
「それじゃ、歓迎会でもする?」

和南の提案に、ミカが身を乗り出した。

「良いですね。お店よりも気を張らずリラックス出来るということで、キタコレのお部屋なんてどうでしょう?」

倫毘沙と竜持は苦笑いで僕達に告げた。

「あいにくだけど、いまはハウスクリーニングが入っている期間なんだ。」
「いつもなら大歓迎なんだけどね。THRIVEの部屋はどう?」

竜持の問いかけに僕らは顔を顰めた。

「パス。きのう悠太が牛乳をカーペットにこぼして、臭うから。」
「昨日の夜な。マジ最悪。」
「うげ。想像しただけで無理。」

僕の言葉に健十が同調した。
そして竜持が眉間に皺を寄せた。

「ごめーん。…………うぷぷ。」
「おい。てめぇ、昨日から俺の方見て笑いやがって…何に笑ったんだ!!オラァ!!」
「ゴメンなさーい!!うぷぷぷーー!!」

2人は追いかけっこしている。好きにしてくれ。

「じゃあ、ウチに来るか。」

百の言葉で、歓迎会がMooNsの部屋に決まった。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

各グループで計画を煉り準備をして、歓迎会当日。
僕達はキラキンより先にMooNsの部屋へ集まった。
僕は和南と百と調理担当だ。大人数分作るのは大変だから、出し物のひとつとしてカウントしてもらった。

「百ー、レモン汁どこにあるかな。」
「悪い、俺が使っていた。」
「サンキュー。」

百と僕は手慣れているから料理をスイスイこなしている。
百は、ふろふき大根や、鮭のムニエルを作っている。
僕は、タンドリーチキンや、キッシュを作っている。
和南は、百とタツと輝がきのうの夜詰めておいてくれたという餃子を焼いているのだが、手元が覚束無い様子だ。
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