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ここは私達の世界です【HUNTER×HUNTER】続番外編

第11章 気まま旅の始まり


新婚旅行【滋賀県編】




9月のよく晴れた朝



私達はアパートを旅立った


数日間に分けて荷物を積み込んだキャンピングカーはまだ真新しく只揺られているだけで馬鹿みたいに興奮してしまう



楽しくて仕方がない!!!!



丁度出発の日が同じで空港へ両親を送り届けた私達は高速にて滋賀県を目指していた


まだうっすらと優しい光が射す車内にて私は満面の笑みを浮かべている

両親は相変わらず仲睦まじくお土産を買って帰ると手を振った

可愛い親方は留守番の弟へと任せて来た

第二の我が家とは言えど昼間はまだまだ暑いこの時期に車内に親方を置き去りにして観光をするなんて有り得ない

お世話の基本をメモに書き出し1日1回親方の写メを送ってもらう約束をすればその愛くるしい姿を前に弟は快諾してくれた

流石私の弟、動物が大好きなのだ



相変わらず丁寧な運動をしてくれる彼を見詰めれば車窓から流れる景色と相まって目を奪われる


高層ビルや繁華街、全てに流れる文字は日本語でその慣れ親しんだ街並みの中見る彼は一層不思議な存在感を放つのだ

約一年の間に高級盗難車を何台乗り捨てたのかも知れない彼がバンを運動している不思議………………



緩く片手で握られたハンドルにはうっすらと血管が浮き、気の抜けた双眼が僅かに睫毛を伏せて道筋を見据える横顔は狂おしい程に美しく

ラフに着こなされたTシャツから覗く素肌が眩しい………ッ

スニーカーにジーンズと楽な格好の筈なのに全てが上質に見えるのは彼の漂わせる気品からだろう



………………………はぁ、好きッ!!!!!!






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