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【黒子のバスケ】冷たくて優しい

第1章 彼氏


あなたの笑顔が大好き

あなたの不器用な優しさが大好き

あなたの浅黒い肌もゴツゴツした手も血管の浮き出た腕、筋肉質な身体も全部好き

それから…1番はあなたのーーーが大好き

だから勝手に誓ったの。
あなたを苦しめるもの悲しくさせるもの全てから守れる光のような存在になりたいとー。

『キャアァァァァァー桐皇!!』
『行けェー誠凛!!』

そんな誓いも虚しく桐皇バスケ部のWC敗北により呆気なく彼に再びバスケへの情熱の炎を灯すこととなった。

私は彼の光にはなれなかった。

ー俺に勝てるのは俺だけだーと鬱屈した日々を送っていた彼のこれからはきっと色付いたものとなることだろう。

そしたら私には…何が出来るんだろう。

今までも何も出来なくて、傍にいるだけで…彼女としても…ー

なのに…大好きなの。
自分からはどうしても手放すことが出来ない。

付き合いだした頃『ーお前は傍でヘラヘラ笑ってろよ。気が抜けてちょうどいい。』
そんな風に言われて嬉しかった。

でも今は幼なじみだから付き合ってやってるだけだと…いつかあなたに言われるんじゃないかと怖くて仕方がないの。
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