第9章 キャプテン・カラ松
この日を境に、レグルス海賊団はますます活躍した。同じ顔と同じ仕草のおそ松たちに、憲兵も海軍も、翻弄されている。
陸では……
「えっ?!さっき向こうにいたはずなのに!!」
「どうなってるんだ?!」
「カラファー以外、二人ずついるぞ!!」
「ひぃいい!!」
海では……
「指令!大砲が全て、打ち返されています!!」
「そんなバカな!!」
「ホームラーーン!」
「ボゥエ!」
「ボゥエバー!」
「「あははーー!!」」
「駄目です!太刀打ちできません!!」
「くっそぉ!撤退、撤退!!」
ついに政府は、結論を出した。
「レグルス海賊団は捨て置くように」
こうしてレグルス海賊団は名実ともに、政府すら手出しできない、最強の海賊団として名を馳せた。
他の海賊団も真似しようとしたが、いかんせん同じ顔と同じ仕草の者がいないため、諦めざるを得ない。
指名手配書もはがされ、○○たちは自由の身となった。
そんなレグルス海賊団は、平民のヒーローになった。行く先々で黄色い悲鳴が上がる。
「レグルス海賊団だ!」
「レグルス海賊団が来てくれたぞ!!」
「きゃーー!!こっち向いて!!」
それからしばらくして、○○とカラ松の間に男の子が生まれた。カラ松そっくりの子だ。もちろん名前は
「ほら。おいで、カラファー」
「パァパ、パァパ」
「カラファーはパパが好きね」
「マァマ」
「ふふ。ありがとう。ママも呼んでくれたね」
「ジィジ、バァバ」
「かわいいわぁ!」
「孫が見れるのが、こんなに嬉しいとはな」
「次のお宝目指して、出航!!」
「「アイアイサー!!」」
完