第5章 色の世界
カラ松が○○の手を引いてオーナーのところに来た。
「オーナー。いや、マイニューブラザー!俺は○○と結婚するぞ!」
「ふつつかな妹ですが、よろしくお願いします」
「お兄ちゃん。お世話になりました」
「幸せにな」
「うん!」
「おし、婚前パーティーだ!」
「イェーイ!!オーナー、シャンパンよろー!」
シャンパンを受け取ったおそ松は、コルクを抜こうとした。
「待って、兄さん」
それを止める一松は、シャンパンを思いっきり振った。
炭酸が弾けてビン一杯に空気が溜まる。
そして。
すぽーーーん!!コルクが抜け、カラ松の顔に当たった。
「いっでぇえええええ!!」
「ダーリン、大丈夫?!」
「戒め!」
「オーノー、いちまぁつ。俺が何をした?!」
「かわいい子を独り占めにした」
「ふふっ。仲がいいね」
「俺の兄さんだから」
「一松…!!」
「あ…。いや、その…」
真っ赤になって照れる一松と、嬉し泣きするカラ松。
○○はカラ松の頭を撫でた。
「よしよし、よかったね」
「ハニー…!」
胸に顔をすり寄せる。
「…柔らかい」
「「ごるぁ!!」」
「ほんっとデリカシーないよね!いっぺん死んで?!」
「やだやだやだぁ!!ハニーとラブラブしたいー!!」
「子供か!」
「やっぱりとどめを刺しておけばよかった!」
「やだやだやだぁ!ダーリン殺しちゃ、やだぁ!」
胸に顔を埋めるカラ松の頭を、押さえつける○○。
「よし、○○姉さん。そのままギュッと!」
「むぐーーー!!」
「あっ!ごめん!!」
パッと放す。
「ぷはっ!死ぬかと思った」
「そこまで、豊満な胸に押し付けられて死ねるなら、本望だろうが!!」
「全く、騒々しい連中ザンス。けど、人の幸せそうな顔を見るのは、いいザンスね」
「イヤミ!あれやってよ!」
「あれザンスか?いいザンスよ。チミたちも、やるザンス。いくザンスよ!」
「「シェーーーーーーーー!!」」
この街は今日も、平和だ。
完