第40章 さようなら
「あぁ、寝不足なだけなんで大丈夫っス。そろそろ起きるとは思うんですけど…」
ダダダダダダ
その時部屋の外から足音が聞こえた
「失礼します!九番隊第六席、藤堂為左衛門」
扉の外からの声に3人は耳を澄ます
「十二番隊隊長浦原喜助殿はいらっしゃいますでしょうか!!小隊隊長、六車拳西よりの要請をお伝え致したく参りました!」
「どうぞ、開けてください」
嫌な予感がした喜助は彼の入室を許可した
「……成程。分かりました。すぐに選んで今夜中に向かわせます。とりあえず先に六車サンの手伝いに戻ってください」
「はい!ありがとうございます!」
彼の出ていった部屋で喜助は、マユリとひよ里を見た
「……さて、そういう訳なんで、ひよ里サン行ってください」
「なんでやねん!!」
ニヘラと笑う喜助にひよ里は訳分からんと文句を垂れる
「いやや!もっと下っぱ行かしたらええやろ!」
ひよ里は薬剤の容器を手に、後ろに近づいていた阿近をビシッと指指した
「文句ばっかりだな……そんな嫌なことばっかりなら副隊長なんかやめればいい」
「オマエもなんでタメ口やねん阿近!!しばくどコラ!!」
ひよ里の渾身の蹴りをヒョイっと軽々しくかわす阿近
「できました副局長」
「ご苦労」
手に持っていた薬剤の容器をマユリに渡す後ろで、ひよ里の熱が更に上がっていた
「ああああハラ立つわァ!」
「スイマセン、こういうことしっかり任せられそうなのってひよ里サンだけなんスよ。紫苑は今あんな感じですし…」
その言葉にひよ里は動きを止める
「必要だと思う物があれば隊首室からでも勝手に持って行って構いません。魂魄消失の現場のサンプルは解決の為にはとても重要っス」
褒められることに慣れていないひよ里は、ムズムズと自分の中のぐるぐるした感情を整理していた
「頼りにしてるんスよ、ひよ里サン」
「………………くそったれ!!後で経費余計にせびったるからな!!覚えとけよ!!」
「……そういうことはナイショでやって下さいよ……」
ひよ里は渋々、イライラを発散させるようにバタバタと準備を始めた
「さてと……もう一仕事しますか」
紫苑起きないっスね…
日付変わっちゃいますよ