第34章 煙【スモーカー】

「失礼しまっ…ｹﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ」

スモーカー
「あ？あぁ、か」

「煙いです、スモーカーさん…」

スモーカー
「しかたねぇだろ、俺ァ煙だ」

「にしたってですよ！少しくらい換気したらどうです！？」


歩いて、窓を全開にする
すると流れる冷たい空気

新鮮でいいなぁ

スモーカー
「テメェ！！換気扇でいいじゃねぇか！！
真冬に窓を全開にするバカはテメェ位だ！」

「んぎゃっ」


スモーカー
「閉めろ」

「嫌です」


青筋立てて私を睨んだスモーカーさんは、自ら窓を閉めた
なので換気扇をまわす


スモーカー
「さみぃじゃねぇか」

「厚着すればいいじゃないですか」

スモーカー
「処すぞテメェ」

「やーだー」


暫く沈黙ができて



スモーカー
「で、要件は」

「こちらの書類お預かりに来ました、またこちらの書類にお目を通すようお願いします」


スモーカー
「…………」

「あの…？」

スモーカー
「オメェは変わり身が早くて結構だ」

「？？」

スモーカー
「わからなくていい、仕事にもどれ」