第7章 ☆Story25☆ 収束
_ドーンッ!!
「「っ!!」」
一直線に地面に落ちた2人、周囲の人物たちは
全員固唾を飲んでゆりと仮面ティーチャーを見た。
「っゆり!!」
憲吾は手すりに掴まりながらゆりたちの元に駆け寄って行った。
「「っゆりちゃん!!」」
下にいた吾郎と涼介も急いで2人の元に駆け寄る。
「っ……」
仮面ティーチャーに守られていたゆりは特に怪我はなく
ゆっくりと目を開け自分を庇った仮面ティーチャーを見た。
『っゆり……大、丈夫か……?』
仮面ティーチャーにも意識はあるようだったが
落ちた衝撃が強かったのか、言葉を発するのが少し苦しそうだった。
「っ……_コクッ……あなたが守ってくれましたから……
私は大丈夫です……っあの、仮面ティーチャーは大丈夫なんですか?
怪我とk『俺は、大丈夫だ。』っでも……!」
『ゆりが大丈夫なら、それでいい。
本当に、怪我はないか?』
_コクッ「はい、大丈夫です……」
(っなんだろ……この人の声仮面被ってるからかよくわからないけど、
知ってる人の声に似てるような……)
不思議そうに仮面ティーチャーを見るゆり、
ゆりはふと仮面ティーチャーの胸元に目を向けた時
シルバーを基調とした十字架のネックレスが見えた。
「……。」
「っゆり!」
ゆりが不思議そうに仮面ティーチャーを見てると
憲吾の声が聞こえてきた。
「っ憲吾……!」
ゆりは仮面ティーチャーの上から降りると
憲吾の元に駆け寄り抱きついた。
_ぎゅっ!「っ憲吾!……怪我、大丈夫なの?
まだ動いたら……」
_ぎゅっ…
「っ……!」
ゆりが心配そうに憲吾を見上げた時、
憲吾はゆりを優しく抱きしめた。
抱き締める力はまだ怪我や体力が回復していないせいか
少し弱いようにも感じた。
「っ憲g「無事でよかった、」っ……憲吾……」
「俺のせいで、すまなかった……怖い思いをさせて……」
「っ……」
ゆりは首を大きく横に振った。