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【R18】初恋を君に

第12章 孤独


2泊3日の修学旅行は無事終わった。
1日置き、お土産を持って学校に向かう。

「綾斗せんぱーい!」

「松村くん、おはよう。」

「寂しかったですよー!」

朝学校に着くと下駄箱で抱き着かれる。
真織はそれを引き剥がそうと引っ張るが、ビクともしない。

「たった3日だよ?昼休みにお土産持ってくるからおいで。」

「はい!行きます!」

真織の為にも松村くんを何とか離し、教室に向かう。

「全然綾斗の事諦めねぇな、あいつ。」

「本当一途だよね。可愛いじゃん。」

「っ!可愛い・・・?」

「あ、でも真織は世界一可愛いし、かっこいいよ。」

「うっ・・・なんだそれ////」

顔が赤い真織を連れて教室に入ると、皆修学旅行の思い出でガヤガヤしていた。
他クラスの子も来ている。

「凄い賑わいだね。」

「ゆっくり出来ないな。」

「仁達のクラス行く?」

「そうだな。」

僕達は隣のクラスに行き、仁達と駄べることに。
こちらのクラスは比較的静かな為、ゆっくり出来た。

「あ!綾斗、お前山本さんから告白されたってホントかよ!」

「え、どうして知って・・・」

知ってるのは真織だけかと思ってた。
もしかして他のみんなにも・・・
そう思ったけど、仁も知らなかった様で驚いていた。

「何かお前ら2人が話してるの見たやつがいるってよ?」

思い当たるのは真織しかいない。
でもわざわざ真織は言わないだろうし・・・
実際、横に座っている真織も僕と目が合うと首を横に振った。
この話が広がれば、あかりさんにまた嫌がらせする人が出てくるかも・・・

「仁・・・前言ってた・・・」

「あぁ。気をつけてみるよ。」

「ありがとう。」

一応、僕も気にかけておこう。
僕のせいであかりさんに迷惑かけられない。
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