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【R18】初恋を君に

第1章 出会い


休みの日はあっという間に終わり、月曜。
また憂鬱な学校が始まる。
まぁ、新曲聴けたし、本も面白いし。
息抜き出来た。

あとは、彼を見れたら完璧。
今日こそは朝から見れるよね。

「まもなく1番乗り場に───」

え?
また?
何処にもいない。
でもこの前は夕方に見かけた。
体調崩した訳でも無さそうだったけど・・・
不登校?
だとしたら何があったんだろう・・・

僕は彼が居ないことに疑問を持ったまま電車に乗り込む。
・・・また朝から見れなかった・・・
この先も会うこと無いのかな?

気持ちは沈んだまま、学校に向かう。





「はぁ・・・」

思わず溜息が出る。
教室に入り、自分の机に座る。
ふと隣を見ると、いつもは無いはずの机が置いてあった。

なにこれ・・・
席間違えた?
いや、でも見る感じ席替えもしてないし、この外が見える位置は間違えてないはず。

「全員席着けー。」

今日は珍しく担任が早い。
遅れてくることが多いのに。

「今日は転入生が来てる。紹介する。」

転入生・・・
げ・・・もしかしてこの机って・・・
最悪。
折角1人だったのに。

僕は先生の話を無視して外を眺める。

僕には関係ない。
変に関わりたくない。

「入れ。」

ガラっと扉が開き、コツコツと足音が鳴る。

「初めまして。今日からこの学校に転入して来ました。柊 真織です。よろしくお願いします。」

ひいらぎ・・・まお・・・
女みたいな名前。

「じゃあ、あの空いてる席に座れ。」

「はい。」

来た来た。
絶対無視。

「よろしく。」

「・・・。」

「ねぇ。」

「・・・」

何この無駄にいい声。

「・・・ふぅ。」

耳に息を吹きかけられる。

「ひゃぁ!?////」

「やっと反応してくれた。」

「なっ!・・・っ!?////」

そこに座って居たのは、毎朝駅で見かけていた彼だった。

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