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気持ちいいことしませんか

第7章 『許すと、思う?』


「……ぅ、あ…っ、ひぁん……っ、やぁ……っ」



体が跳ねる度。
無意識に体を捻る度に聞こえる耳障りな金属音、と。
手首に絡み付いた重みのある、それ。


「……っぃ!?っぁ、ぅ、んんぅ」



薔さまがいる、あたしの足元。
から聞こえるのは、無機質な機械音。
意志など持たないそれは、いくら体を震わせても、しびれが止まらなくても。
お構いなしに動き続けるのです。



「薔、さま…っ、薔さまぁっっ」


「華、凄いねここ。気に入った?このおもちゃ」

「ち、が……っ、きゃぁ!?な、何……っ、ん、っぁぁっ、いやぁっ、薔さまそ、れ…っやだ、嫌、っぁぁっ」



剥き出しにされた熟れた果実が空気に触れて。
一瞬ひやっとしたと、思ったら。
今の今まで弄られて敏感に膨れ上がったその場所へと、直接それを押し当てたのです。


「大丈夫、ほら、気持ちいいでしょ」

カチカチカチ、と響く音と共に振動はさらに強さを増し。


ベッドにくくりつけられた手首が、ガチャンと激しく音を立てる。
動かせない両手がもどかしい。
右足も薔さまにつかまっていて動かせなくて。
唯一動く左足もピクン、ピクンと跳ねるだけで力が入らない。



「い、ぁぁっ、っぁぁっん、ひぁっっ、いやぁっっっ」




爪先からしびれが全身へと広がって。
体が熱くなって。
こみ上げてきた、何か。
その何か、は。
一瞬にしてあたしに最高の羞恥心を植え付けたのです。




「………っぅ、ぅ、っっ」


「泣かないで。大丈夫、恥ずかしいことなんてなんにもないよ?」

「━━!?薔、さまっ!?駄目ですっ、今……っ」


今、あたし。
濡れたシーツに広がった『しみ』が、温度を下げてヒヤリとする。
だけどそれよりも。

それよりも………っ



「薔、さま……っ、いやっ、嫌です、いやぁぁっっ」



あたし、今。
おも、らし、したの、に。
薔さまの前で死んじゃいたいくらいの醜態晒したばかりだと言うのに。


「やめて、ぃやっ、薔さまいやぁ━━っ」



薔さまはそこへと顔を埋めて舐めだしたのです。





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