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気持ちいいことしませんか

第3章 『ご褒美とお仕置き、どっちがいい?』


「………」


ヤバいな。
ぎゅぅ、っとしがみついて耐えてる姿が、官能的で。
流す涙が綺麗で。

もっともっと、泣かせたくなる。



「華、気持ちィ?」
「薔、さま、わかんな……っ」


ねぇ華。
何度も何度もこうやって、気持ちいいことを教えてきたんだよ。
僕の手は、華の頭を撫でるだけじゃなくて。
華に気持ちいいことをする手。
僕だけが、華に気持ちいいこと、教えてあげられるんだよ。


「あ、ああ…―っ、薔さまぁ」


かわいい。
かわいいかわいい僕の華。
そのかわいい声は、僕だけのものだよ。


はじめは恥ずかしがって泣くだけだった。
喘ぎ声すら、封印して。
目はいつも、ぎゅぅ、と閉じていた。
それがいつの日か、キスにも応えてくれるようになって。
気持ち良さそうに喘いでくれるようになった。
今日は自分から、僕がそう仕向けたとしても自分から、ねだってくれた。
かわいくてかわいくて仕方ないんだ。

ねぇ華、もっと乱れて。


上品で。
優しくて。
まるで百合のように真っ白で、汚れを知らないお嬢様。
僕が汚してあげるから。
白はね、華。
何色にでもなれるんだよ。
華は何色になるかな。
楽しみ、だね。



「………」

そろそろ、かな。
中がキュウキュウ締め付けて、うねるように指を奥へ奥へと誘導していく。

「……華、そのまま、気持ちいいことだけ考えて」
「は、ァ、ァ、ァあぁっ、ぁぁあああっっは、あああっっ」


指先を激しく動かして、最後に奥を引っ掻くように動かせば。
悲鳴のように声をあげて、仰け反る体。晒される喉元。
ビクビクビクンっ
と、一際大きく体を震わせると。

綺麗な曲線を描いたその体は、一切の動きを停止、した。





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