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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第15章 「術中にはまる」





その日帰って
リヴァイに弁当箱を返すと、






「めずらしいじゃねえか」






と声を上げられた。




その声で思い出し、
しまったと顔をしかめる。




案の定......






「きゃらぶき傷んでたか?」






今までリヴァイの弁当を
残して帰ったことは一度もない。




初めてのことにリヴァイが
疑問を持つのは当然だった。




かといって、同僚男性に指を
突っ込まれて残したとは言えない。






『えっと......今日、
お昼に仕事がもつれ込んじゃって。


時間なくなって
食べきれなかった、ごめん。


せめてメインのおかずから
先に食べようと思って』






リヴァイはさやかの言い訳に
不審を抱いた様子もなく、




残ったきゃらぶきを
三角コーナーに捨て、
弁当箱を洗い始めた。




さすがに一日持ち歩いたおかずは
もう食べられないだろう。




罪悪感が最高潮に
達したことは言うまでもない。


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